キャリアアップ相談!転職は何歳までにするべき?

就職してある程度の実務経験を積んでいくなかで頭をよぎるのは「このままでいいのだろうか」という思い。キャリアアップを意図した転職をするべきかどうか悩む時期でもあります。
しかし、転職するのって勇気がいりますよね。いざ転職してみたものの「前の仕事の方が良かった」と後悔はしたくありません。
このまま続けるべきか、転職活動に踏み込むべきか……そういって悩んでいるうちに年齢も重ねてしまいます。年齢が高くなれば転職は難しいのでしょうか?
今回は、キャリアアップ転職をめざせる時期についてくわしく解説していきます。
転職の年齢限界説は本当なのか?キャリアアップを目指す転職の適齢期は何歳?
よく「○歳転職限界説」というのをよく耳にします。その年齢を超えてしまったら転職採用が難しいといった意味を持つその言葉。本当なのでしょうか?
以前であれば、30代後半あたりになると「若者より戦力になりづらいのではないか」「年功序列社会なのに上司より年上になってしまう」などといったことが理由に挙げられる時代でした。
しかし、現代ではそういった見方が減ってきています。年代関係なく実力で認められるようになってきました。また、同業種からの転職であれば今まで培ってきたキャリアをもとに歓迎されることも多くなっています。
「○歳転職限界説」というのはいまだ残っています。しかし現代においてそれは転職に年齢の限界があるというわけではありません。目的や目指すところによっては〝限界〟と表現されることもあるのでしょうが、需要にばらつきはあるものの実際にはそこまで強く感じることはなさそうです。節目として自分のキャリアや転職について一度見直すべき時期として捉えておくとよいのではないでしょうか。
それらを踏まえた上でも、キャリアアップのための転職は何歳くらいがベストなのでしょう。
それはズバリ26~29歳頃です。
20代前半頃に入社したと考えると、社会人経験を積み重ねてちょうど一通りの仕事ができるようになってきた時期です。一度キャリアや今後について自問自答することも増えてくるかと思います。
転職を受け入れる企業側としても、社会人経験をそれなりに積んでいてさらに伸びしろのある人材ということでもっとも需要がある年代なのです。
26~29歳頃が一度仕事について見つめ直し、キャリアアップに向けた転職を考えるのがベストだと考えられます。

どんなキャリアを積み重ねていればいいの?年代別に求められる力とは?
転職でキャリアアップするのに必ずしも年齢の限界はないと先ほど説明しましたが、やはり年代別で需要のばらつきはあるのが事実です。「いままでその年齢に見合ったキャリアの積み方をしてきているかどうか」というのも転職採用の大きなポイントとなってきます。
キャリア理論から見た年代別のキャリアの積み方
・20代「探索期」……自分自身の可能性を探す時期であり、後半はもっともキャリアアップやキャリアチェンジをするのに適している。
・30~40代半ば「確立期」……自身の仕事の専門性を確立する時期
・40第半ば以降「維持期」……職業的地位の安定を築く時期
となっています。このように自分自身がスキルアップしているかどうか目安にしてみるといいですね。
転職先の企業側がそれぞれの年代に求めている力
【20代】
基本的なビジネススキルを求めています。
転職後は社会人としての基礎から教える必要がなく、すぐにキャリアアップをめざした育成ができることで需要が高くなっています。
退職までにまだまだ時間があるため戦力になる期間が長く、その中でもたくさんの経験を積んでどんどん上を目指していけるというところもポイントとなっています。
【30代以降】
即戦力となる実務経験やスキルが1番に求められます。同業種であれば特に、まだまだ需要の高い年代です。
未経験の場合はキャリアアップ育成をしても戦力となるまでに時間が足りないなどの理由からやや狭き門にはなりますが、いままでの職務経験から活かせる強みなどをアピールしましょう。
30代以降は後輩や部下もできている時期です。転職先においてもマネジメント能力やマネジメント経験について企業側が求めている力となります。
転職でキャリアアップするのには年齢よりもスキルが重要!
誰しも一度は考えるキャリアアップに向けた転職。正直なところ、年齢が高くなるほど企業側のニーズが低くなるのは事実です。しかし、以前のように年齢だけで採用の可否を判断するといった企業はほぼ見かけなくなりました。30代や40代でもスキルを持っている人を求める企業もあります。
年齢というよりは「年齢にふさわしいスキルが兼ね備えられているかどうか」が大事です。転職でキャリアアップをめざす人はぜひ、いま一度自分のスキルや培ってきたキャリアを見つめ直してみてください。いいタイミングで転職に向かえることを願っています。