第一印象で相手はどこを気にするのか。気をつけたい言葉選び

仕事する上で気をつけたい言葉選び。第一印象で相手はどこを気にするの?

「仕事する上で言葉選びのポイントは?」「言葉選びで上司に指摘される」「第一印象で相手はどこを気にしている?」などと、仕事する上で言葉選びに悩むことは多いです。話し方は自分の内面を表しており、間違った言葉選びをすると相手に不快を与えてしまいます。

例えば取引先からの印象が悪くなると、自分だけでなく会社全体の評価が下がります。言葉選び一つで相手の印象が変わるため、言葉選びは必要なビジネスマナーです。

今回は仕事をする上で気をつけたい言葉選びと、第一印象で相手が気にするところを紹介します。

仕事する上で言葉選びは、丁寧語・尊敬語・謙譲語の理解が重要

仕事する上で言葉選びは「丁寧語」「尊敬語」「謙譲語」を理解し、使い分けることが重要。丁寧語は、語尾が「です」「ます」「でございます」の丁寧な表現のことです。

(例)
言う:言います
見る:見ます
聞く:聞きます
行く:行きます
する:します
読む:読みます

尊敬語は相手の存在や行為に対して、敬意を表した表現です。
主語が相手の時に使います。

(例)
言う:おっしゃる 言われる
見る:ご覧になる
聞く:お聞きになる
行く:いらっしゃる 
する:なさる される
読む:お読みなる

謙譲語は自分については控えめな態度として相手を立てて、相手に敬意を表す表現です。    自分や自分の家族など身内が主語の時に使います。

(例)
言う:申し上げる 申す
見る:拝見する
聞く:うかがう
する:いたす させていただく
読む:拝読する

丁寧語は分かりやすいですが、特に尊敬語と謙譲語は間違いやすいです。

自分より目上の人に謙譲語を使ってしまうと、目上の人を自分より下にしてしまいます。ポイントは目上の人が主語であれば尊敬語、自分や自分の身内が主語であれば謙譲語を使うことです

仕事でよく使う言葉から覚えると身につきやすい

尊敬語と謙譲語の使い分けは、すぐに身につくものではありません。まずは、仕事でよく使う言葉から覚えて行きましょう

仕事上では自分のことは男女に関わらず、「私(わたくし)」と使用します。自分のことを「わたくし」と言うだけで、相手にしっかりした印象を与えます

社外の対応でよく使う言葉は、「お世話になっております」「お手数ですが」「恐れ入りますが」「承知いたしました」「お疲れ様です」「申し訳ございません」です。

ここでは、よく使う例文を紹介します。

・挨拶する時
「いつもお世話になっております。◯◯の田中と申します」

・何か依頼をする時(例えば資料の確認)
「お忙しいところお手数ですが、資料のご確認いただければ幸いです」
「お忙しいところ恐れ入りますが、資料のご確認いただければ幸いです」

・内容を理解した時
「承知いたしました」
「了解しました」は上の立場から理解して、それでいいという意味があるので聞き手には不快に感じます。

・労う時
「お疲れ様です」
「ご苦労様」は立場が上の人が、目下の人に使う言葉です。
目上の人に使ってはいけません。

・謝罪をする時
「申し訳ございません」
「すみません」は謝罪以外にも感謝などにも用いられ曖昧な言葉なので、謝罪には向いていません。

社内の上司や同僚の話を社外でする時に、よく敬称をつけてしまいます。例えば、「山田課長が対応いたします」と言いがちです。正しくは「課長の山田が対応いたします」

社内の上司だけでなく、自分の会社を「弊社」と言い謙遜した表現にします。逆に相手の会社は口頭では「御社」、文書やメールでは「貴社」を使い敬った表現にしましょう。

相手からの第一印象は言葉選びだけでなく表情や話し方でも決まる

相手からの第一印象を良くするためには、正しい言葉選びをするだけではありません。言葉選びだけでなく、表情や態度で相手からの印象が決まります

なぜなら、コミュニケーションを取る際に相手に影響する割合が、言語7%、聴覚38%、視覚55%だからです。

これはメラビアンの法則といい、「人と人とのコミュニケーションで、話し手のどのような情報が聞き手の印象に影響するか」という内容で実験して数値化したものです。

例えば、相手から「いつもお世話になっております。◯◯の田中と申します」と挨拶をされたとします。しかし無表情な上に小さい声で挨拶されると、「無愛想な人だな」と思いませんか? 言葉だけでなく、表情や話し方が重要です。

表情は笑顔で、相手が聞き取りやすいトーンで少しゆっくり話すことがポイント。その上で、相手を敬う丁寧な言葉で話すと、相手からの印象が一段と上がります。

上司や先輩の言葉選びを観察して、技術を自分に取り入れる

言葉選びだけでなく、コミュニケーション技術はすぐに身につけるのは難しいです。まずは上司や先輩の言葉選びや話し方を観察してみましょう。

仕事ができる先輩が話す時の言葉選びだけでなく、表情や話すスピード、声の大きさを観察すると学べることがたくさんあります

先輩の技術を真似して、自分に取り入れるのもおすすめです。

仕事上で必要な言葉選びをマスターして、表情や話し方も気をつけよう

相手に好印象を持ってもらうことで、信頼関係が築けます。相手は「この人に仕事を任せても大丈夫か?」と常に評価しています。言葉選びをマスターしても表情や話し方が良くないと、第一印象が下がり信頼関係はなかなか築けません。

コミュニケーションが上手くいかない時は、上司や先輩に相談してみましょう。
第三者の意見は、自分では分からなかった気づきがあります。 色んな人の意見を取り入れて、相手から信頼されるビジネスパーソンを目指しましょう。