失敗しない仕事選びは、自分に合った仕事について考えてみることからはじめよう

「自分に合った仕事とは?」「この仕事は自分に向いているのかな?」「自分の天職を探そう」などと、仕事の悩みを持つ人は少なくないはずです。仕事との適性、好き嫌い、相性など、仕事が合うかどうかを考える機会があることでしょう。 就職活動中や転職を検討検討しているときには、「別の道もあるのではないか?」「こっちの仕事のほうが向いているかも?」と考える機会が多いのではないでしょうか。今回は、自分に合った仕事への考え方について考察してみましょう。

自分に合った仕事探しの第一歩は、自分のことをよく知ることから

まずは、「自分の適正は何か?」「自分は何が好きなのか?」「どんな仕事で力を発揮できそうか?」「こういう業務は好きじゃない」など、プラスとマイナスの両方の側面から、自分のことを見つめる必要があります。 これまでの成功や失敗の体験をもとに得意不得意を決めてしまいがちですが、結果だけに着目するのではなく、自分の好きなことや楽しいと感じることに焦点をあてましょう。また、「得意な分野と仕事」「楽しいと感じることと仕事」がうまく結びつかない場合は、「それほど努力しなくても、それなりの結果が出せたこと」や「周囲から褒められたこと」など、結果や周囲の人からの評価も参考に考えてみるのもひとつのポイントです

条件や成長性などの要素も取り入れる

自分の好きなことや得意なこと、成果があげられそうなことが掴めてきたら、次にその業界・職種・会社などの将来性や成長性、給与などの待遇、通勤時間や労働環境などを客観的に考えてみましょう。

好きという点だけで自分に合った仕事を判断してしまうと、「労働環境があまりにもよくなかった」「賃金が低かった」など、ミスマッチにつながってしまいかねません。もちろん、好きという気持ちだけでは仕事を続けられない局面もあるはずです。また、家族がいるなど、生活面や将来のキャリアビジョンにとっても大きな影響するため、条件や成長性などを客観的に見ることは重要です。

たとえ自分にとって得意な分野だと感じた場合でも、その業界がすでに斜陽産業となり、今後の成長性が望めないケースもあります。年齢にもよりますが、キャリア設計において不安な要素があれば、努力とリターン(報酬や社内評価)が見合わないこともあります。

仕事というものは、「好き」や「得意」だけでは続けられないこともあるのが事実。自分のことを深く知ったうえで、業界や職種、会社のなかで優れたパフォーマンスを発揮したり将来性を描いたりすることは、仕事を続けていくうえでは大事なポイントです。業界の成長性や待遇など、ある程度可視化できる客観性を持ったうえで、将来設計していくことをおすすめします。 もちろん、希望する条件が給与面という人もいるはずです。成長性の高い業界や会社に就職することができれば、希望どおりのお金を稼ぐこともできるはずです。そういった条件から業界選びをする人も多いですし、その職種が自分の得意なこととマッチしていれば、将来的なキャリアも歩みやすくなるでしょう。

自分に合った仕事探しは業界研究にもつながる

前述のとおり、仕事選びにおいて重要なのは、自分のことをよく知ったうえで、マッチしそうな業界や職種を探し、将来性やキャリアなどの客観性を持って選ぶこと。そういった観点で仕事選びを続けていると、その業界の成長性や競合他社の存在、商品・サービス、業界の風土などに関する知識も同時に増えていきます。 そうすると、エントリーシート作成や面接にのぞむ際の知識として言語化しやすくなります。また、志望動機の説得力がとても高くなり、具体的な質問や回答なども得ることができるでしょう。業界知識の取得状況や深い自己分析から、面接担当者の好感も得られるはずです。

口コミサイトやSNSの情報も参考に

口コミサイトやSNSでの情報を参考にするのも方法のひとつです。ある程度の企業規模の会社なら、以前その会社で働いていた人や現在の従業員が、会社の評価を書き込んでいることが多いもの。退職理由や会社への不満、仕事へのやりがい、職場の楽しい部分などいろいろな意見を目にするはずです。

基本的に口コミサイトやSNSでは、ネガティブな意見が多い傾向にあります。そのため、書き込まれた情報がすべてだと判断せず、あくまで参考程度に抑えておくのがポイント。ネガティブな書き込みのすべてを受け入れてしまうと、選定できる会社も少なくなってしまいます。 とは言え、口コミサイトやSNSには、自分に合った仕事選びの重要な情報が書かれているのも事実。年収、キャリア設計、昇給、残業時間などに関しては、真実に近い内容や元従業員の率直な意見などもあります。一方、職場の雰囲気や人間関係などは主観によるものも多く、参考程度に留めておくことをおすすめします。仕事選びにおいては、給与、残業時間などの待遇や成長性など可視化できる情報を重視する傾向にありますので、参考サイトを確認してみましょう。

柔軟な考え方を取り入れてみる。

仕事選びにおいては、自分のことはもちろんのこと、業界をよく知っていく必要があると書きましたが、柔軟な思考を取り入れてみるのもおすすめのポイントです。

昔のように、新卒で就職した会社に定年まで勤め上げる終身雇用の考え方も減ってきているだけでなく、業界の移り変わり、キャリアの変化、自分自身の思考の変化や家族の変化など、移り変わりはさまざまです。

時代の流れとともに、選んだ業界や会社も変化していくことでしょう。自分のやりたいことや得意なことも変化し、新たな自分を発見できる場面もあるはずです。変化に対応できる人材になるためには、柔軟な思考を持つことが欠かせません。 自分自身や業界を知るきっかけだと思って、前向きに行動して行けば、いろいろな発見があるでしょう。あなたに合った仕事選びの第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。