面接の攻略法!履歴書の上手な書き方とは?

就職試験において、面接で第一印象が決まると思っていませんか?実は1番最初に目にするのは『履歴書』なのです。

もちろん面接の印象が採用において最大の加点部分ではあるのですが、履歴書の時点で無意識のうちにイメージを持たれています。その時にマイナスからのスタートにするのかプラスからのスタートにするのかは履歴書の書き方で左右されます。

さらに言うならば、面接後に採用検討会をする際にも、履歴書は再び見られるのです。そのくらい履歴書は採用に関わってきます。 今回は、面接において好印象となる履歴書の書き方をご紹介します。

書類選考の目的は何なのか

面接で直接会って話をすれば経歴も動機も人柄もわかりそうなものなのに、なぜわざわざ履歴書の持参や書類選考があるのでしょうか?

企業側も面接重視にしているとはいえ、まったく応募資格に適していない人と面接をしても応募者側にとっても採用者側にとっても意味がありません。応募資格に適している人材かどうかをまず絞り込む必要があります。その際に履歴書や職務経歴書が判断材料とされるのです。

また、ちょっとした差でその人の背景を垣間見ることもできます。印鑑の押し忘れや書類提出日の未記入などの漏れがあると、チェックの甘い人だと認識されてしまう可能性があります。封書の宛名書きなども所作が間違っていると常識のない人という印象を持たれがちです。 応募人数が多い企業の中には書類に目を通さず、封書の入れ方一つで落とすというところもあり、まさにふるいにかけるとはこういうことなのでしょうね。

面接において好印象を残せる履歴書とは

1,字が丁寧である

今は手書きでもパソコンでも良いというところが多いですが、手書きから伝わる思いは大きいのが事実です。その際、字の綺麗さよりも丁寧さが重視されます。丁寧に時間を掛けて書かれた文字からは、その企業に対して心がこもっている表れとなり、意欲を感じ取れるからです。

もちろんパソコンがいけないというわけではありませんが、手書きで提出する場合は丁寧さに気を配ると思いが伝わりやすいですよ。パソコン技術が求められる企業ではパソコン記入がお薦めです。採用業種によって判断しましょう。

2,内容がわかりやすい書き方になっている

各項目の記入は箇条書きでも文章でも構わないのですが、相手にとって見やすくなっているかどうかは肝になってきます。「見てもらう」ことを念頭に置いて配慮ができているかどうかというのもそこで見られるのです。

また、整理能力やプレゼンテーション能力を見られる可能性もあります。箇条書きでもあまりにも情報がつかみにくいと誤解を招いてしまう可能性もありますし、PRしたいあまり一文を長々と書いてしまっても何が言いたいのかが伝わりづらくなってしまいます。

職務経歴書を添える人は読みやすいレイアウトにも気を配れるといいですね。

3,志望動機が企業の理念に相応しい内容になっている

例えば、志望動機に思わず「御社の理念に感銘を受けたためです」などと書きたくなりますが、“具体的にどこに感銘を受けたのか”“その求められる能力に基づいて、入社した際に自分はどのようになりたいと思ったのか”といったように、なぜ数ある中からその企業を志望したのかという差がわかるように書きましょう。「別にうちじゃなくてもいいよね」と思わせたらアウトです。企業についてよく知り、入社したい気持ちを簡潔に、且つしっかりと言葉で表現することがポイントです

4,写真にも気を遣っている

履歴書の写真は、表情や顔色、服装や髪型にも注意しましょう。スピード写真でも構いませんが、写真館で撮ったものとの違いは一目瞭然です。できれば写真館で撮ってもらうことをお薦めします。「履歴書用です」と伝えると、顔や体が傾いていないか、襟やネクタイが曲がっていないかなどしっかり確認してくれるのも安心ですよ。 表情は口角を少し上げて微笑むようにするのが一番好印象です。顔色は薄めにチークなどを入れると健康的に見えますよ。服装はジャケットをしっかり着ましょう。TPOをわきまえられるかどうかを見られます。髪型は、髪が目にかかってしまったり伸び切ったままにしてしまったりすると、気を遣えない印象に見られてしまうので注意が必要です。

履歴書のここが面接で聞かれるポイント!

面接内容はある程度企業によって傾向がありますが、必ずと言っていいほど、履歴書の内容を聞かれます。そういったことを聞かれた時のために、企業から求められる力にどう繋がっていくのかを考えておくことが大切です。

1, 趣味・特技

趣味や特技の欄を「特になし」と書いている人がいますが、それは非常にもったいないのです。趣味や特技を書いておくことで話題に繋がり、自己PRのチャンスになります。今や自分のリフレッシュ方法を知っていることもスキルのうち。スポーツであれば体力に自信があること、スポット巡りであれば様々な視点から情報収集をしていることなどについても言葉で添えると、仕事と繋がりのある話に持っていけるので良いですね。あまり見聞きしないようなものも印象に残りやすいです。

2, 部活動・サークル・前職のポジション

部活動やサークル活動では、内容よりも“そこで何を学び培ってきたのか”を聞かれることが多いでしょう。そこで「どのような考えや信念を持った人なのか」、「経験したことをどのような力に換えられる人なのだろうか」ということがよくわかります。

前職のポジションについては主にどんな役割を果たしてきたか、どのようにコミュニケーションを取ってきたかなども聞かれる可能性があります。 履歴書に記入した内容は、どんな出来事があったかなども同時に思い出しておくと面接のときに慌てずに済むでしょう。

自分が面接する側だったらその履歴書を見た時どう感じるか?を考える

履歴書を書く側になると、つい自己PRのことで頭がいっぱいになってしまいますが、書き終えたらもう一度客観的に履歴書を見直してみましょう

主語が抜けていて自分にしか伝わらないような文になっていませんか?字の大きさは見やすく適切ですか?マイナスな印象になるような表現があれば、プラスに持っていける言い方に換えてみましょう。例えば短所の欄などで「優柔不断である」と書いたらマイナスな印象がより強くなります。そこは「時に慎重になり過ぎるところがある」などと言い換えてみましょう。「○○なところがある」といった表現方法もマイナスなイメージが柔らかくなるのでお薦めです。自分のことをある程度知っている間柄であれば気にならないことも、初対面では引っかかることもあるので、そういった部分も客観視して読み直してみましょう。

文章だけでなく、用紙に汚れや折れはないか、変換ミスや書き損じはないかなども忘れずにしっかり見直しましょうね。 面接を攻略する履歴書は、自己PRだけでなく相手への配慮もすることが大切です。面接だけでは読み取れないあなたの素敵な人間性をぜひ、履歴書で伝えてみてくださいね。