履歴書にTOEICの点数を書くのに最低限必要な点数は?

2023-12-6

一般的に、日本国内の企業が就活生の英語力を判断する時に基準になるのがTOEICです。
高校生頃までは全国的な英語のテストとして英検を選ぶ人も多いと思いますが、就活の際にはより国際的なコミュニケーションに特化したTOEICを基準とする企業が多そうです。
しかし、履歴書を書くときにTOEICの点数は最低限何点ほど必要なのでしょうか?
勉強せず受験して、良くなかった点数を書いてもアピールどころか英語ができない事がわかってしまいますよね。
今回は履歴書に書くのにTOEICの点数は最低限何点必要なのか、アピールできる点数は何点ほどなのかを解説していきます!

TOEICの点数を履歴書に書きたいけれど、英語力をアピールできるのは何点から?

TOEICの点数は、リスニングとリーディング各495点ずつで合わせて990点満点です。
結論から言うと、一般企業への就活で履歴書に書く事ができるのは650点ほどからと言われています。TOEIC受験者の平均スコアは毎年だいたい600点ほどですので、それを上回るくらいの点数が履歴書に記載しても恥ずかしくない点数と言えるでしょう。
しかし注意しなければいけないのは、履歴書に書いた点数は企業によって全く異なるという事です。ビジネスで日常的に英語を使うことが想定される外資系企業であれば、最低700点は必要といわれています。
この700点以上という数字は、「ビジネスで英語が通用するレベル」だからです。
「CEFR」という言語能力を評価する指標がありますが、TOEIC700点はこのうちの「B1」に位置します。「CEFR」は初心者レベルであるA1からマスターレベルであるC2までの6段階に分かれており、先ほどの「B1」は下記のような事が可能なレベルにあたります。

CEFRにおける「B1」レベル

  1. 普段からよく見聞きする身近な話題について、標準的かつ明瞭な話し方をしてもらえれば.要点を理解できる
  2. その言語を公用語とする地域を訪れた際に起こりうる大抵の事態に対応できる
  3. 自分が関心のある話題について、意味の通じるシンプルな文章を作成できる
  4. 出来事や経験、目標などについて簡潔に語ることができ、自分の意見や計画についての簡単な説明ができる

業務で英語を日常的に使用するパイロット、ファンドマネージャー、秘書といった職種や、海外との取引が多い日系グローバル企業では上記のようなレベルが求められます。
このように、日系企業でも業務での英語の使用頻度が高い企業によっては700点以上が求められます。

就活のときにTOEICの点数を履歴書に書く時の注意点

直近2年以内のスコアを書く
TOEICのスコアに有効期限はありませんが、履歴書などの書類に記載する際、一般的には2年以内のスコアを書きます。認定証の再発行が有効なのが2年間であることが目安になっているようです。ただし再受験する時間がないときは、2年以上前のスコアでも書いておきましょう。何も書かないよりはベターです。受験時期について聞かれたら理由をしっかり説明できるようにしておくと良いです。

 正確に申告する
TOEICの点数が悪かったので履歴書に少し高めの点数を書いてしまうというような、嘘の申告は絶対にやめましょう。内定を得た時点でTOEICスコアの書類提出を求められる可能性もありますし、そこで嘘のスコアを申告していたことが発覚すると、最悪内定を取り消しされてしまう可能性もあります。また、入社後にTOEICの受験を義務づけている企業もありますので、大幅に水増しをすると後から自分が苦労する事になります。大きなリスクがありますので、履歴書のスコアは正直に書くようにしましょう。

IPテストでは認められないこともある
TOEICの受験方法には、学校・企業が運営する「IPテスト」と、IIBCが試験を運営する「公開テスト」の2種類があります。
TOEICの公式サイトでは、公開テストとIPテストの出題形式やスコアの有効性に違いはないとしているため、基本的にはIPテストの結果を履歴書に記載しても問題ありません。

ただし、IPテストの試験問題は過去問をもとに出題されたり、公式認定証がもらえなかったりするため、企業のなかにはTOEIC IPスコアを正式なスコアとして認めないところもあります。応募する企業に履歴書に書くTOEICはIPテストのスコアでも問題ないか、事前に確認しておいたほうがよいでしょう。

まとめ:履歴書にTOEICの点数を書く時は一般企業は650点、外資系企業や英語を業務で日常的に使用する企業は700点

履歴書に書くことのできるTOEICの点数は一般的に、通常の日本企業であれば650点、外資系企業や英語を頻繁に使用する企業では700点程度を目安にしましょう。しかし、一概〇点あれば大丈夫!という事は言えません。自分が入りたい企業の研究をしっかり行い、英語をどの程度使用するのか、どの程度の点数ならアピールできるかをチェックしましょう。


また、履歴書に書く際は基本的に直近2年以内の点数を、正確に記載するように注意しましょう。点数の目標設定ができるとそのためのTOEICの勉強もやりやすくなりますね。
注意点を守り、履歴書に良い点数が書けるように頑張りましょう!