職場のストレス解消!人間関係がうまくいかないときの考え方とは?

「上司や同僚とうまくいかない」「苦手な人がいる」「新しい職場での雰囲気に馴染めない」など、仕事をしている中で、人間関係に悩むことも少なくありません。悩みたくないからと言って仕事をするうえで職場内の人間関係を断ち切ることはできません。

このような職場での人間関係でストレスを抱えていると、仕事に集中もできず、本来持っている能力を存分に発揮することもできません。

そこで今回は「人間関係がうまくいかない人の共通点や原因」「人付き合いが楽になる方法」など人間関係を良くしていくためにどのようにすればいいのかを紹介していきます。

人間関係がうまくいかない人の共通点とは

人間関係でもめてしまう人の共通点として「自己中心的」「気が強い」「他人に気を使いすぎる」といった特徴があります。

そのほかの特徴もあわせて紹介しますので、ご自分に当てはまるものがないか見てみましょう。

1.自己中心的

自分中心で物事を考えてしまうことで他人への配慮が足らず、人間関係がうまく築けないことになります。自分の話だけを一方的にして、周囲の話は聞かないことはコミュニケーションとは言えません。

2.気が強い

仕事をするうえで芯を持ち、自分の意見を貫くことはとても重要ですが、自分の考えが正しいと思い意見を曲げられないため、人間関係がうまくいかないといった傾向があります。

他人の意見を柔軟に受け入れることができず、周囲からネガティブなイメージを持たれてしまいます

3.他人に気を使いすぎる

気が強い人とは対象的に他人に気を使いすぎることでもストレスをためてしまいます。自分の意見をうまく言えず、飲み込んでしまうため良い人間関係が築きにくい傾向があります。

「嫌われたくない」「仲間外れにされたくない」という思いからつい人との距離を取ってしまいます

4.相手によって態度が変わる

人間だれしも好き嫌いはあります。ですが、自分の好き嫌いや損得で接し方や態度をコロコロかえることで周囲からは「腹黒い」「媚びを売る」などの印象を与え、信用を得ることができなくなります

5.完璧主義

真面目かつ完璧に仕事ができることは理想です。ですが、その真面目さ、完璧主義が時にマイナスへと働きます。自分が完璧であるからこそ、周囲へも完璧を求めてしまいちょっとした間違いでも許せず、気付けば窮屈な空気を作ってしまうことになります。

6.プライドが高い

少し冗談を言われたことにより腹を立てたり、自分を良く見せようと知ったかぶりをしたりしていませんか。プライドが高く柔軟な対応ができず、周囲からとっつきにくい人と思われてしまいます。

7.警戒心が強い

もともとの性格や過去の人間関係のトラウマからなど様々な理由で心を開くことができない人もいますが、自己評価の低さから心を閉ざしてしまうタイプの人もいます

8.人見知り・コミュニケーションが苦手

人見知りによってコミュニケーションがうまく取れない方もいます。人見知りのため周囲とうまくコミュニケーションが取れず、改善できない。変なことを言って避けられないかなど、警戒心が強いため、さらにコミュニケーションの苦手さが増してしまいます。この場合も自己評価が極端に低く、自信がないひとが特徴です。

人間関係がストレスとなる原因は?

前述にある人間関係がうまくいかない人の特徴にもあるように人間関係がストレスとなる原因はその人の性格や今までの環境などでも違いがあります。ですが原因を知ることでうまく人間関係を築くこともできますので、その原因が何かを知っておくとよいでしょう。

1.相手への配慮が足りない

コミュニケーションを取るうえで相手を思いやる気持ちはとても重要です。相手が何を望んでいるのかを観察することができなければ不快に思わせてしまう可能性もあります。何をするにしても自分優先で物事を考えるのではなく、周囲への配慮を心掛けることをしましょう。

2.感情表現が苦手

特徴にも上げている「他人に気を使いすぎる」でもあるように「これを言うと嫌われるかも」と自分の意見を飲み込んでしまうことで積極的なコミュニケーションを取ることができなくなります。周囲の視線や反応を気にしすぎて感情を出すことができないことで、相手に近寄りがたい雰囲気と思われてしまいます。良好な人間関係を築くためにも少しずつ感情を出せるようにしましょう。

3.人に合わせすぎる

配慮をすることが重要と話しましたが、配慮のし過ぎや人に合わせすぎることもストレスの原因となります。人と人ですので、合わない人ももちろんいます。人間関係をよくするために合わせようとすることは大切ですが、それがストレスとなる原因であれば、時には割り切った関係を築くことも重要です。

アサーションスキルを身につけ人間関係によるストレスの対処

業務上の仕事内容でのストレスとは違い、人間関係によるストレスはコミュニケーションの幅を広げることが大切です。

ただ、相手の意見に合わせることやその場をやり過ごすだけでは円滑な人間関係を築くことはできません。コミュニケーションの幅を広げるための方法として「相手の意見を大切にし、自己主張をきちんと述べるアサーションスキル」を身につけるとよいでしょう。

アサーションは自分の性格を変えるのではなく「伝え方」「表現の仕方」を習得し、コミュニケーション力を高めることができます。

アサーションには3つのスタイル

・自分の主張を最優先させるタイプのアグレッシブ(攻撃的)なコミュニケーション

このタイプは相手の考えや価値観を無視、もしくは軽視する傾向が強いのが特徴です。自分の主張を通すために悪意を持った発言をすることもあり、周囲ともめることもあります。

・主張は控えめもしくは苦手なノン・アサーティブ(非主張的)なコミュニケーション

意見を聞かれてもあいまいな表現にとどめることが多いのが特徴です。優しく穏やかな反面、自己主張は苦手でストレスをため込む傾向があります。他人を優先するあまり責任感が育ちにくく、言い訳も多く積極性に欠けるタイプと言えます。

・アグレッシブとノン・アサーションの中間のアサーティブ(攻撃的でありつつも非主張的)コミュニケーション

このタイプは相手の主張を自分の意見と同じように尊重できるバランスタイプです。その場の雰囲気に合わせたコミュニケーションを取ることができる理想的なタイプと言えます。

それぞれのタイプを理解したうえで身につける方法を見ていきましょう。

主語を「I(わたし)」にする

「あなたは○○です」という表現ですと、言われた側は自分が責められているといった印象を持ってしまいます。「私は○○と思う」というように主語を「わたし」に変えることで相手を傷つけず、自分の考えを伝えることができます

例えば依頼していた書類がまだ上がってきていない場合に上司が「あの書類はまだ提出できないのか」と言われると部下は焦りや圧力を感じてしまいます。そこで主語を「わたし」に変えることで「書類がいつ提出できるか報告してくれると私が助かる」という表現方法にすることでお互い嫌な気にならず書類作成の業務を行うことができます。この手法は特にアグレッシブ(攻撃的)なコミュニケーションスタイルの人にとって効果的です。

感情や気持ちを伝える表現を心掛ける

仕事でのやり取りを行うときに自分の感情や気持ちを伝えることで「我慢しすぎない」円滑な人間関係を築くことができます。

先輩から「この仕事を頼みたい」と依頼されたときに「わかりました」と自分の仕事量を超えて引き受けてしまうと、ストレスを抱えてしまいます。安易に引き受けるのではなく、自分の状況を伝えるように返事をしましょう。この場合ですと「他の仕事が残っているので時間が欲しい」「半分であれば可能」など伝えることで相手へ自分の状況を理解してもらうことができます。

ノン・アサーティブ(非主張的)なコミュニケーションスタイルの人がこの手法をすることで周囲の人に自分の状況を理解してもらうことができ、ストレスの軽減ができるでしょう。

否定ではなく代替案や肯定する言葉を使う

「明日の午前中までにこの資料をまとめてほしい」と頼まれた仕事に対して「無理です。」「できません」と否定的な言葉で返してしまうと相手に負の印象を与えますし。また安易に請け負ってしまうと自分の業務が手につかなくなってしまいます。その結果ストレスを感じてしまうことになります。

この場合は拒否するのではなく「代替案」を出す方法が有効です。

「資料をまとめてほしい」という主張に対して「明日の午前中は難しいですが、15時まででしたらできますが、どうでしょうか」というように時間など具体的な代替案を伝えることでお互いの主張を通すことができます。

ストレスの少ない良い人間関係を築く

仕事をする上でコミュニケーションは必要不可欠です。人間関係がうまくいかない特徴や原因を知ることで自分自身がどのようなストレスを抱えているのかを理解しておきましょう。

アサーションスキルを身につけることで、円滑なコミュニケーションを取ることができます。言葉一つ、感情一つで双方ともに人間関係によるストレスを軽減、解消することもできますのでこのスキルを活用してストレスの少ない良い人間関係を築いていきましょう。