出世のストレス…同僚よりも出世が遅くて焦ったときの対処法は?

長期にわたり仕事をしていくうえで出世は大きなモチベーションになります。ですが、出世は誰もが望み通りできるものではありません。

気付けば同僚よりも出世が遅れていて焦ってしまいます。

同僚だけでなく後輩までもがどんどんと出世をしていくのを見ていると、会社のために一生懸命働いているのにとストレスにもなってしまいます。さらに自分が評価されていないのではというところから会社に対しても不信感が出てくるかもしれません。

そこで出世に出遅れてしまって焦った時の対処法についてどのような方法があるのかを見ていきましょう。

出世できるかどうかの分岐点は何がある?

まず、出世ができる人とできない人の違いについて確認しておきましょう。

出世ができる人と出世が遅い、できない人の違いには大きく分けて2つ要因があり、出世ができるかできないかの分岐点となります。

1つ目の要因として挙げられるのが「本人の力量」です。これは仕事ができるかできないかということです。単純に仕事を効率よく目標に向けて成果を上げていく人の事です。これは自分自身の知識や技術など努力をすることで成果を上げることが可能となります。

2つ目の要因としては「上司の影響力」が挙げられます。この場合は上司が「人事に関わることに影響力があるか」がポイントとなります。上司が人事に直接かかわっている場合であれば自分の実力や成果を見てくれているので出世もしやすくなるでしょう。反対に人事に直接関りがない場合や実力を認めてくれる上司の力がない場合は、いくら実力があったとしても出世がしにくくなるといったことにもなります。

出世が遅れると今後の出世は難しいのか

日本の社会の現実として、出世が遅れてしまうと今後の出世することが難しくなってくるのが現実です。

なぜ難しくなるかというと、会社の人事で出世から外れた人をまた出世させるかの見直しをすると言ことはほぼしないからです。さらに、次に会社が昇進を精査する人たちは次世代である後輩たちとなるからです。

このことから出世が遅れると出世が難しくなるということです。

出世に出遅れてしまった!だけど諦められないときはどうすればいいのか

出世レースに遅れてしまって焦りが出たときに自分がこの先どうしていきたいのかを考えてみましょう。

「出世が遅くともこれから出世をしてやる!」と思うか、「もう出世は諦めよう…」と思うのか、あなたはどちらでしょうか。

「出世が遅くても諦められない。何としてでも出世をする!」このように強い意志があるのであれば、何かしらの役職やポストを狙う努力をして働きましょう。何もせず、今までと同じように淡々と仕事をこなしているだけでは出世は程遠いものでしょう。

前述の“分岐点”で紹介した「本人の力量」と「上司の影響力」でもあったようにその分岐点を自ら出世街道へと伸ばしていきましょう。

例えば今よりも小規模の課で役職をもらう、新規プロジェクトのリーダーにしてもらうなど、小さくてもいいので、今よりも責任のあるポジションに就き成果を上げることが重要です。

ここで成果をあげたことが人事部や会社への評価となり、出世につながる可能性が出てきます。

また、出世が遅れてしまう要因として出世が早い人との違いに「当たり前の基準が違う」ことや「臨機応変に対応できる能力」があります。

資料一つでも前日までに終わらせる人とギリギリに終わらせる人では大きく仕事のやり方に違いがあります。出遅れてしまう人は「当たり前の基準を下げて行う」傾向があります。自分の当たり前を出世する人や評価する人の基準にまで上げる必要があります

また、仕事をこなすうえで「臨機応変に対応できる」能力も重要となります。出世する人はイレギュラーな出来事をどううまく切り抜けることができるかを常に考えて行動をすることができます。

次に上司の影響力が弱い場合です。その場合においては「影響力のある他部署の管理職」から信頼を得ることで、自分の手助けをしてもらうといった方法があります。他部署の上司と仲良くなることで仕事の相談や、手伝いなどをして信頼関係を築いていきましょう。

他部署の管理職があなたの事を正当に評価してもらえ、そこから出世への道が開ける可能性も少なからず出てくるでしょう。

出世を諦めることができないのであれば、今の自分の現状を把握し、足りないものや必要なものを見つけることが出世への第一歩です。

出世が遅く焦りからストレスになってしまうときの対処法

出世が遅れてしまい、それでも出世が諦められないのであれば前述のように自分を見つめなおし、仕事の方法を変えていく必要があります。

ですが、それがストレスとなり仕事もままならないようであれば元も子もありません。

まず、「なぜ出世したいのか」を考えてみましょう。「給料アップの為」「同僚の仕事ぶりを見て」「世間体」など「出世をしたい」という思いは人それぞれです。

出世を第一人考えている人は「出世するためには何が必要か」を常に冷静に見ています。また仕事で成果を出すだけでは出世ができないと気づいた場合は誰にどう立ち振る舞えばよい立ち位置となるのかなど人間関係を上手に構築しています。

今のままで給料ももらえ、自分のペースで仕事ができるからこのままでいいと思うのであれば、今のまま働き続けるのもいいでしょう。

ですが、この方法はリストラの対象になりやすいと言ったリスクも伴います。会社としてはバリバリ働く人や士気が高い人の方が高く評価されます。さらに優秀な後輩が育ってくるにつれ、淡々と自分ペースで仕事をしている人はリストラのリスクも増していきます。

このように割り切って仕事ができるのであればいいですが、それでも割り切ることができず、ストレスとなるのであれば今のストレス環境から抜け出すために「転職をしてイチから頑張る」ことも視野に入れておきましょう。

出世意欲がある人からすると、「出世できないから転職する」ということは逃げではないかと思うかもしれませんが、転職をすることで、今まで評価されていなかった資質が評価されることもあります。それにより、転職後に出世することができる可能性も出てきます。

ストレスの少ない仕事の方法を選びましょう!

出世レースでストレスを感じたのであれば「自分がこの先どうなりたいのか」を考えてみましょう。

出世を諦められないのであれば、仕事のやり方を見つめなおすことも必要ですし、人間関係を良好に築いていくなど今まで以上の努力が必要です。

出世を諦めた場合においてもそのままの仕事でストレスなくできるのであればよいですが、同僚の出世した姿がストレスとなる場合などは転職も一つの手法です。

どれを選ぶにしても、ストレスの少ない仕事ができる方法が一番の対処法です。