ストレス解消!トラウマやコンプレックスを改善する方法とは?

日々、仕事をしていると様々な困難に直面することが多々あります。業務内での失敗や人間関係のトラブル、ハラスメントなどからトラウマやコンプレックスに陥ってしまうことも少なくありません。

トラウマやコンプレックスを抱えてしまう原因などは人それぞれ違いますが、それがストレスとなり、仕事もうまくこなすことも難しくなってしまうことでしょう。さらには普段の生活にも支障が出てしまうこともあります。

そうならないためにも、この記事を読んでいただき、トラウマやコンプレックスになる原因を知り、ストレスの元を改善していきましょう。

「トラウマ」と「コンプレックス」の違いは何?

仕事での失敗などからトラウマを抱えてしまうことや自分のコンプレックスによって仕事がうまくいかないことも少なくありません。同じように精神的なことから起こるものですが、全くの別物です。

そこでまず、「トラウマ」と「コンプレックス」の違いについて理解しましょう。

「トラウマ」とは?

「トラウマ」とは過去に体験した出来事が原因で、精神的に傷を負うことを言い「心的外傷」とも言われます。仕事での失敗や人間関係のトラブル、ハラスメントなどから心に深い傷を受けることが原因となることがあります。

「トラウマ」は一過性で消える軽いものから、長期にわたり苦しめられることもあります。場合によっては自然に治癒することができず、専門治療が必要な場合もあります。

「コンプレックス」とは?

「コンプレックス」と言えば、「自分はあの人に比べると劣っている」など、他人より劣っているという否定感を伴う「劣等コンプレックス」があります。本来コンプレックスとはネガティブな感情を表すものではありませんが、日本では「劣等感」と同義語で用いられることが多くあります。

「コンプレックス」は過去の経験から観念や欲求などが個々のうちにあり、無意識のうちにこだわりや劣等感となって言動を左右することを言います。

仕事では「同僚や後輩よりも要領が悪くついていけない」「高卒だから」など他人と比較してしまうことが挙げられます。

トラウマとなる特徴・原因を知る

仕事でのトラウマを感じる原因には「パワハラ・セクハラを受けた」「職場でいじめにあった」「大きな失敗をしてしまった」などが多く挙げられます。

「パワハラ・セクハラを受けた」

仕事のトラウマとなる原因で多いのがこの「パワハラ・セクハラを受けた」ということです。

「上司から長時間・長期間にわたり執拗に怒鳴られる」、「腰や胸などを触られた」などパワハラやセクハラを受けたことが原因で精神的に強い恐怖や不快感を覚え、それがトラウマとなるケースがあります。

「職場でのいじめ」

良好な人間関係を築くことができていれば問題はありませんが、「無視をされる」「陰口を言われる」「いやがらせを受ける」など職場内でのいじめによりトラウマを感じてしまうケースも少なくありません。

いじめを受けることで大きな不安やストレス、恐怖を感じてしまい、仕事をすることへの恐怖を感じてしまいます。

「大きな失敗をしてしまった」

仕事での失敗は誰にでもあります。小さな失敗であれば乗り越えることができていたとしても、大きな失敗をしてしまった時に、ショックも大きく受けてしまいます。

「頼まれた仕事を忘れてしまった」「重要な書類をなくしてしまった」「取引先との打ち合わせの予定に遅刻をしてしまった」などのミスにより、深く落ち込み、自分自身を責めてしまうことがトラウマになるケースもあります。

このケースは特に真面目で責任感の強い人が陥りやすく、ミスをすることが許せず、再度挑戦をするということに恐怖を感じてしまいます

仕事のトラウマを改善しストレスを軽減する7つの方法

自分がどのような原因でそのトラウマとなっているのかがわかれば、それに対しどのような改善方法がいいのかわかります。人間関係や、仕事のミスなどトラウマを抱えてしまう原因も違います。間違った方法をしてしまうことで、さらにトラウマを感じてしまうこともありますので、正しい方法を選択していきましょう。

「1.時間が解決するのを待つ」

仕事でのトラウマを改善する方法の一つ、「時間が解決するのを待つ」方法です。「つらい気持ちを忘れられる」「落ち着いて振り返ることができる」「冷静に対処することができる」など時間がたつことで、いつの間にかトラウマが解消されることもあります。

ゆっくりでいいので時間をかけ、自分の心をいやすことも大切です。

「2.カウンセリングを受ける」

仕事でのトラウマによってつらく苦しい思いをしているのであれば専門家による「カウンセリングを受ける」ことも解消方法です。

カウンセリングを受けることで、客観的に自分の状態を把握でき、医学的に適切な治療を受けることができます。ですが、「精神的なことで病院にかかりたくない」と感じる方もいますが、悩みを抱えて受診する人も意外と多いものです。

カウンセリングを受けるだけでも気持ちが楽になることもありますので、解消方法の一つとして受診をしてみるのもいいでしょう。

「3.信頼できる人に相談する」

「トラウマに悩んでいるけど、病院には行きたくない」という人もいらっしゃるでしょう。

そのような場合は両親や兄弟などの家族や、恋人、親友など信頼できる人に相談をしてみましょう。トラウマは一人で抱えず、できるだけ周りの人に相談をすることで、不安や恐怖心などが和らぐことがあります

また、社内で信頼できる人がいるのであれば、今後トラウマによって悩むことが減るように協力してもらえる可能性があります。

「4.スキルアップをして自信をつける」

仕事の失敗や人間関係でのトラブルでトラウマを抱えた場合はスキルアップをして自信をつけていきましょう。スキルアップをしていくことで、失敗を挽回することや今後に活かすことができるようになりますし、さらに高い成果を出すこともできるでしょう

また、仕事での実力も上がれば、人間関係の悩みも気になりにくくなります。それでも改善されにくい場合は、得たスキルを活かして新しい環境へ転職することもできます。

「5.働く環境を変える」

トラウマの原因が職場にある場合は、働く環境を変えることをお勧めします。特に「パワハラやセクハラを受けている」「職場内での人間関係が改善しない」「いじめが繰り返される」このような場合はこの方法を取ることをお勧めします。

働く環境を変えることで、抱えているトラウマからも距離を置くことができます。ただ、転職をした先で同じようなトラウマを抱えることがないように計画的に行動することが大切です。

「6.対人関係の少ない職種を選ぶ」

人間関係でトラウマを抱えている場合は「対人関係の少ない職種を選ぶ」こともおすすめです。

トラウマを抱えると、人間関係事態が恐怖になり、仕事ができなくなることもあります。多くの仕事では人間関係がつきものですが、職種によっては人と関わることも少ない仕事もあります。人とのかかわりが少ない職場であれば、トラウマを気にすることも減り、解消しながら働くこともできます

「7.自分のトラウマを周囲に伝える」

トラウマを解消する方法に「トラウマを隠さない」ことも必要です。

「自分でなんとかしなければ」と思い、トラウマを職場の人に隠して働く人も多いです。トラウマを周囲に伝えることは勇気も必要ですが、周囲に知ってもらうことで、「協力や理解を得る」ことができます

職場内の人間関係が原因であれば難しいかもしれませんが、仕事の失敗などがトラウマとなっている場合は上司などに相談をすることでトラウマを解消できるでしょう。

 コンプレックスの特徴・原因を知る

コンプレックスを抱えてしまう原因には自分の能力や学歴など「周りと比較をしてしまうこと」や企業の知名度や仕事内容、給料など「職業に対する劣等感」、また「自分に自信がない」などが多く挙げられます。

「周りと比較してしまう」

周囲の人たちが公務員や医者、弁護士など、輝かしく思える仕事をしている姿と自分の仕事を比較してしまうことが良くあります。また、「要領が悪く誰からも期待されていない」「同僚や後輩の方が優秀だと思い、自分を卑下してしまう」など自分の能力を同僚や後輩と比較し、低く評価をしてしまうことが原因となることがあります。

また、会社に勤めると高卒の方から大卒など様々な学歴の人がいます。その中で「自分は高卒だから」「難関大学出身ばかりの同僚に比べ、自分は偏差値の低い大学出身」など自分の学歴を他人と比較してしまうこともコンプレックスを感じてしまう原因となります。

「職業に対する劣等感」

「自分の勤めている企業は小さく従業員が少ないから」「業界のイメージが悪いから」などにコンプレックスを感じる場合や、「同期入社なのに、自分よりも多く給料をもらっている」「派遣だから切られたらそれまで」など待遇面での不安を感じる人もいます。

そのほかに、「毎日単純作業を繰り返している」「重労働や暑さや寒さなど過酷な環境下で働いている」など、仕事内容にコンプレックスを感じる人もいます。

勤めている企業の知名度やブランドイメージ、待遇面や仕事内容などコンプレックスを感じる人も少なくありません。

「自分に自信がない」

コンプレックスを感じてしまう方は「自分に自信がない」ことも原因となる場合があります。

自信がない人の特徴として「優柔不断で、周囲の意見に流されやすい」「自分を卑下する癖がある」「ネガティブ志向」「完璧主義」などが挙げられます。

仕事のコンプレックスを改善しストレスを軽減する5つの方法

自分にどのようなコンプレックスがあるのか、そのコンプレックスに対して何に気を付ければよいのかを知ることで、コンプレックスのストレスも軽減することができます。どのように考え、行動するとよいのか改善方法を知っておきましょう。

「劣等感による決めつけをしない」

周りの人と学歴や会社の知名度、肩書など比較をしてしまい劣等感を持ってしまっている場合は、逆の立場となった場合、同じように学歴や会社の知名度、肩書が低い人に対して、優越感を抱いています。社会人として優秀かどうかは学歴や知名度などでは評価されにくいものです。

周囲と比較し、劣等感を抱いてしまうことで、本来持っている能力が抑えられてしまっていることも考えられます。比較するのではなく、今の自分の持つ能力に目を向けることが大切です。

「失敗を恐れない」

「失敗してしまったらどうしよう」と思ってしまうことも大いにあります。ですが、仕事ができる人でも失敗はします。「失敗=能力がない・低い」というわけではありません。失敗をすることは次へのステップにつなげることができるチャンスです。能力は伸ばすこともできますので、失敗を恐れず次に活かしていきましょう。

「自分を過小評価しない」

人間の脳は実は単純な作りです。自分を否定した考えやネガティブな言動など過小評価をしていると、それが現実になってしまいます。「できない」と思い込んでしまうと何もできなくなってしまいます。

「あれこれと考えてしまい、レスポンスが遅い」のであれば、「慎重に考え、最善を導き出している」

「周囲の顔色が気になってしまう」のであれば、「細かいところに気が付きやすい」

このようにコンプレックスに感じている部分を何度も繰り返し、ポジティブに考えることで自己肯定感につながります

「誰でもコンプレックスがある」

高学歴の人で、仕事ができる人であっても、コンプレックスを抱えています。中には「コンプレックスなんてない」と言う人もいるかもしれませんが、実際には過去に抱いていたコンプレックスを「克服・解決した」か「諦めた」のかもしれません。ただ、どちらにしても大変な努力や訓練をされてきたのでしょう。

完璧な人間はいません。「自分だけ」と思わず、コンプレックスと向き合うことも大切です。

「コンプレックスを明確にする」

自分のコンプレックスは何かを明確にしてみましょう。コンプレックスの塊だ、と言う人であっても無限に書く出すことはできないと思います。自分のコンプレックスを書き出し、可視化することで、改善策につながります。可視化したコンプレックスに対し、解決策を書き出していくことで、「努力することで改善できるもの」なか、「諦めるしかない」ものなのかが明確になります。

例えば「身長が低い」「日本で生まれた」などは「諦める」しかありませんが、「仕事で失敗ばかりする」のであれば「失敗しないために気づきを増やす、注意深くする」ことや「人とうまく話せない」のであれば「挨拶から始める」など自分の努力や訓練で解決できることをハードルの低い順に1つずつ取り組んでみましょう

これを繰り返していくことで、自分のコンプレックスと向き合うことができ、解決することができます。

ストレスの少ない環境で働こう!

トラウマとコンプレックスは混同されがちですが、違いがあることをお判りいただけたでしょうか。この違いをしっかりと理解し、何が原因で「トラウマを抱えてしまったのか」「自分のコンプレックスは何か」を理解することが大切です。

解決する糸口が見つかり、仕事に対しての取組み方も変わっていきます。人には言いにくいこともありますが、周囲へ自分の状況を伝えることで、相談に乗ってもらえる機会や、協力をしてもらえることもあります。自分自身、ストレスの少ない環境で働くためにも、できることから行動をしていきましょう。