会社のストレス…朝起きると仕事に行きたくない。どうすれば良いの?

会社勤めをしていて、「会社に行きたくない…」「このまま布団から出たくない」「休みたい」と思ったことはありませんか?
会社での人間関係や業務内容、プレッシャーなど様々なストレスから「仕事に行きたくない」と悩むこともあります。ですが、社会人として「休むなんてダメだ!」という責任感や周囲の目を気にして何とか会社へ向かっています。
ストレスから「仕事に行きたくない」と思うのであれば、危険な信号の可能性もあります。
もし朝起きたときに「仕事に行きたくない」と思うのであれば、その理由と対処法を知り、どのように乗り越えていけばいいのかを見つけることが大切です。
仕事に行くことが行きたくないと悩む人は意外と多い
朝起きて仕事に行きたくないと悩んでいる方は意外と多くいます。
好きな仕事ができて、給料もたくさんもらえる。加えて人間関係も良好であれば、「仕事に行きたくない」と悩む人も少ないでしょう。ですが、実際にこのような状況や環境に恵まれることは珍しいものでしょう。
「休んだ分の給料が減る」「仕事に行かなければ、生活が困る」など経済的な理由や、「上司や同僚に迷惑をかけてしまう」「批判をされてしまう」など職場での周囲の目が気になるなどが大きな要因で「仕事に行きたくないから休む」ということができないのが現実でしょう。
働いているとこのような不安や周囲の評価をどうしても考えてしまいます。
ですが、「仕事に行きたくない」と思う気持ちは働いていると一度は考えてしまうものでしょう。そう思ってしまうことがいけないわけではなく、むしろその感情をきちんと受け止め、対処することが大切です。
「会社に行きたくない」といった気持ちを抑え続けてしまうと、すべてが嫌になってしまいます。そうなる前にきちんと対処をすることが重要です。

「仕事に行きたくない」と思うストレスの原因・理由
仕事に行きたくない原因や理由は、その人の置かれている状況や会社での立ち位置などによって違いますし、ストレスの感じ方も違います。あなたがなぜ「仕事に行きたくない」と思ってしまうのか、原因や理由を把握しておくといいでしょう。
休み明けや連休明けで気分が乗らない
土日の休みや3連休など、休み明けに仕事に行きたくないと多くの方が経験していると思います。普段の公休であればあまり気にならない人でも、3連休などのまとまった連休明けとなると、休日モードから一気に現実へと引き戻されるギャップに悩まされる人も多いでしょう。
一昔前に「サザエさん症候群」や「ブルーマンデー症候群」といった言葉がはやったこともありました。
働く人や主婦の方が仕事やこどもの学校がまた始まってしまうといった憂鬱な気分になってしまうことからこのような言葉が生まれました。
人間関係に悩んでいる
働く上で欠かせないのが人との関りです。職場での人間関係が良好であればなんの問題もありませんが、悩んでいる人からすると仕事に行くのが億劫に感じてしまいます。「今日もあの人と会わないといけない」「今日は何を言われるのだろう」と憂鬱になってしまいます。
プレッシャーを感じてしまう
責任感が強い方や、大きな仕事を任されたとき、上司からの言葉などでプレッシャーを感じているときに「仕事に行きたくない」と感じてしまう人もいます。「絶対に失敗ができない仕事だから」「周りの期待にこたえなければ」など自分を追い込んでしまうことも原因の一つでしょう。
このプレッシャーとは、自分の性格などによる要因から、外的要因など様々なケースがあります。
ミスばかりしてしまう
仕事でのミスが続いてしまうと、「自分は何をやってもミスばかりだ」と落ち込んでしまいますよね。上記の外的要因からのプレッシャーを感じている時は特にミスにつながりやすく、ミスが続くことで「仕事に行きたくない」と感じてしまいます。
仕事が忙しく、疲れがたまっている
業務量が多すぎる、納期に追われ仕事が追い付かない、残業や休日出勤が続いている時など、忙しさから疲れがたまっている時にも「仕事に行きたくない」と思ってしまいます。
好きな仕事をして、やりがいをもって働いている人でも、仕事が終わらず、体力的に疲れがたまってしまった時は、本来の気持ちとは逆に「仕事が嫌になる」ことも十分に考えられますので、疲労のため過ぎには注意が必要です。
仕事にやりがいが持てない
働く中で「やりがい」は大切な要素です。ですが、「単調な毎日で、日々の仕事に面白みを感じられない」「いくら頑張っても達成感を味わえない」「誰かの役に立っているといった実感が持てない」など、仕事に面白味や達成感などやりがいが持てなければ「仕事に行きたくない」と思ってしまう要因となるでしょう。
給料や待遇などに満足できない
毎月の給料や休日、福利厚生などは仕事に対して頑張れるかどうかの指標にもなります。
「休みは少ないけど給料は満足している」「有給がとりやすい」など満足できていればよいのですが、「給料も安く休みも少ない」「有給どころか休日出勤もしている」などこれらに不満を抱えていると、「仕事に行きたくない」と感じてしまうこともあります。
モチベーションが上がらない
「仕事のやりがい」や「給料などに満足できない」と仕事を頑張るモチベーションが上がらず、仕事に行きたくなくなってしまいます。また、会社が正当に評価をしてくれない場合も、仕事に対してのモチベーションが保てなくなってしまいます。
このような思いを抱いているとモチベーションは上がるどころか、どんどん下がっていってしまい、気付けば「仕事に行きたくない」と考えてしまうようになります。
通勤時間が長い・通勤ラッシュがつらい
通勤が負担になって仕事に行きたくないと思うケースもあります。
たかが通勤で?と思われるかもしれませんが、働く場所や環境によって通勤時間が長い人もいます。その通勤に時間をかけているとストレスへと変わっていきます。特に大都市であれば毎朝の通勤時間は満員電車になることも多く、ストレスとなることも大いにあります。
家賃相場や土地代などを考えると、少し離れたところでと妥協しがちですが、通勤のストレスの事を考えると、住む場所も慎重に考えた方がいいでしょう。

「仕事に行きたくない」時のやってはいけない行動
「仕事に行きたくない」と思ってしまうことは悪いことではありません。ですが、そう思った時に絶対にしてはいけない行動があります。これらの行動をすることで、その時は良くても後々に自分の首を絞めてしまうことになりかねませんので、注意しておきましょう。
無断欠勤
休むことは悪くはありません。仕事に行きたくないと心が思っているのであれば、ゆっくりと休むことはとても大切なことですが、ですが、絶対に無断欠勤だけはしてはいけません。
仕事を休む時の連絡は社会人として最低限のルールです。無断で休むということは、仕事の責任を放棄するということですし、上司や同僚などに多大なる迷惑をかけてしまうと思っておきましょう。
仕事を辞める
「仕事に行きたくない」と思って仕事を辞めることは悪いことではありませんが、その時の感情のまま仕事を辞めてしまうことは避けるようにしましょう。
「辞めたい」と思った時には一度、踏みとどまり気持ちを整理する時間を確保してみましょう。落ち着いて考えたときに「今の状況を解決できることはないか」「やり遂げたいと思っていることはないか」など辞める前にできることや、やりたいことを探してみましょう。
我慢をし続ける
無断で仕事を休むことや、その時の感情で仕事を辞めるなどは避けるべき行動とお伝えしましたが、「仕事に行きたくない」といった思いを無理やり我慢し続ければいいというわけではありません。
「仕事に行きたくない」という思いを我慢し続けてしまうと、心が限界を超えてしまう可能性があります。
気持ちを整理して、状況解決などできることを頑張ったけど、それでもつらい状況は変わらなかった場合は、ゆっくりと休息をとってみるといいでしょう。
「仕事に行きたくない」と思うストレスの対処法
仕事に行きたくない理由や避けるべき行動についてみていきましたが、実際にはどのようにして対処すればよいのでしょうか。
「仕事に行きたくない」と思った時はできることから始めてみましょう。
仕事の休みを取って心をリフレッシュする
仕事に行きたくないと思った時は、まず休みを取ることが効果的です。数日間の休みを取ることで、気持ちの整理もできますし、疲れている心を癒すことができます。
休んでいる間は「仕事のことは考えない」ようにして、ゆっくりと過ごすことが大切です。
可能であれば身体を動かすことができれば気持ちもスッキリすることもできます。ですが、無理に何かをしようとすると逆に負担になってしまうこともありますので、できることから徐々に始めていきましょう。
うまく休息をとり、心がリフレッシュできれば、その後の仕事の効率も上がってくるでしょう。
ストレスからどうしても仕事に行きたくない気持ちが出てくるのであれば、思い切って休みを取って心をリフレッシュしましょう。
悩みの相談をする
仕事に行きたくないという思いを誰かに話すことも大切です。自分で抱え込んで問題を解決できない場合でも、誰かに話すだけで気分がスッキリすることもあります。
一人で悩んでいるとどんどん悪い方向に考えてしまうものです。誰かに話をすることで今抱えている問題を客観的に把握することでします。また、話をすることで物事を整理することができ、解決策を導き出すこともできるでしょう。
家族や友人、恋人などに悩みを相談し、心を軽くしていきましょう。
何のために働いているのか考えてみる
仕事に対して、なぜ働いているのかと思ってしまった時は、仕事は「ただの作業」で「こなしていくとお金がもらえる」と言うように捉えてみることで気持ちも楽になります。
また、今の仕事は「どこかで誰かの役に立っている」と思うこともいいでしょう。人は誰かのために行動することで幸福度が上がるともいわれています。普段の仕事でも「回り回って誰かの役に立っている」と考え仕事をすることで、やる気やモチベーションにもつながっていきます。
転職をする
やってはいけない行動の中に「仕事を辞める」とありましたが、「仕事に行きたくない理由」が人間関係や職場環境であれば転職をオススメします。
失敗は成長をするチャンスではありますが、小さな失敗も許されない職場環境や、パワハラ、セクハラなどが原因で仕事に行きたくないと思っているのであれば、それらを回避するためにも転職を考えてみましょう。
職場環境や人間関係が原因で、今より苦しい状況に置かれてしまう前に、行動をするようにしましょう。
異動願いを出す
会社に他の支店や他部署があるのであれば、異動願いを出すことも手段の一つです。
転職はハードルが高く、容易にできない場合でも、会社内で部署異動が可能であれば、環境を大きく変えられる場合があります。
会社内での部署異動は給料や待遇面には大きく変えることなく、人間関係や仕事内容なども変えられるきかっけとなります。部署異動をすることで、これらが大きく変わり、仕事に対してのやりがいやモチベーションも上がる可能性があります。
リモートワークに変え、仕事環境を変える
会社や部署によってリモートワークが可能なところもあります。リモートワークを取り入れることができるのであれば、その分会社に行く機会が減り、通勤ラッシュや職場の人間関係のストレスを軽減するとこができます。
もし今の職場にリモートワークがなかったとしても、資料作成など一部の業務をリモートワークで行うことが可能かを上司と相談してみるのも一つの方法です。
ですが、リモートワークには向き不向きもあります。人によっては「一人では集中できない」「自宅で仕事をしたくない」「自宅に仕事環境が整わない」など理由によりリモートワークに向かない場合もあります。
まず、リモートワークができる環境であれば、自分自身がリモートワークに向いているのかを試してみましょう。
通勤時間を減らす
通勤がストレスの原因となっている場合は、会社の近くに引っ越しをすることも検討してみましょう。
通勤が苦痛と思うから通勤を楽にするというとてもシンプルな考え方ですが、会社の近くに引っ越しをすることで、徒歩や自転車などで通勤ができるようになり、通勤ラッシュのストレスから解放される効果的な方法です。
ですが、引っ越しをするにも家賃相場や土地代など金銭面で、会社の近くに引っ越しができない場合であれば、自分がどの程度の通勤時間であれば、少ないストレスもしくはストレスなく通勤できるのかを考えてみましょう。
通勤はつい軽視してしまいがちですが、長い通勤時間や満員電車はストレス要因の一つとなります。自分に合った通勤ができるように検討してみましょう。
趣味に時間を作る
帰宅後や休みの日など仕事から離れた後でも、なかなか仕事モードから切り替えることができず、疲れが取れない人もいるでしょう。
そのような時は身体を休めるだけでなく、趣味に没頭して楽しむことをしましょう。
「今日の仕事が終わったら好きなことをしよう!」「今度の休みは好きな山登りに行こう」など、楽しめることを考えておくと、いつもより仕事に行く意欲が湧いてくるかもしれません。
少しの時間や週に数回でもいいので、自分の好きなことに時間を使うことで、仕事の事を忘れることができ、気持ちを楽にしてくれます。
「仕事に行きたくない」ストレスを抱えたまま仕事に行くのはオススメできない

「仕事に行きたくないな」とストレスを抱えたまま仕事に行くことはオススメできません。
このような気持ちのまま仕事に行くことがおすすめできない理由にはいくつかあります。
集中力が低下してミスが多くなる
仕事に行きたくないと思ったまま仕事に行くことは「仕事に集中できない」原因となり、それによってミスを繰り返し起こしてしまうことになります。
小さなミスでも何度も繰り返してしまうことで、「何をやってもミスばかりする人」と不信感を抱かれてしまいます。また、ミスをしたくないという思いがプレッシャーとなり、仕事に行きたくない思いの負のループに陥ってしまいます。このような状況になってしまうとなかなか抜け出すことが難しくなってしまいます。
人間関係が悪化してしまう可能性もある
会社に行きたくないと思いながら仕事をしている姿は周囲の人も気付いているでしょう。そんな姿を周りの人が見て「やる気があるのか?」と思う人もいます。
また、前述にあるように集中力が低下し、ミスが繰り返されることで、「やる気がないからミスを繰り返している」「一緒に仕事をするとミスのフォローをするのが大変だ」などミスが原因で人間関係の悪化につながっていきます。
人間関係が悪化して行くことで、さらに仕事に行きたくない思いが強くなってしまいます。
「仕事に行きたくない」という気持ちは「危険信号」
会社に行きたくないという気持ちは、「甘え」と言う人もいますが、身体や心の危険信号の可能性もあります。
仕事に行こうと思っても、頭痛や吐き気などがある場合や常に不安な状態になる場合は、職場でのストレスが精神的に大きな負担となっている可能性があります。
その気持ちを抑えてまで仕事にいくことで、体調を崩してしまうことがあります。さらに心身にも影響を与え、「うつ病」になる可能性もありますので、特に注意が必要です
頭痛や吐き気、常に不安な感情を抱いたままでいると、日常生活にも大きく支障が出てきてしまいます。
なぜ不安が消えないのか、いつも仕事に行くと頭が痛くなるなど、気になる症状がある場合は早めに医療機関などで診てもらうことをお勧めします。
毎日の習慣を見直すことで気持ちを整える
日々の生活で、ちょっとしたことを取り入れることで心と身体の疲れを取ることができます。また、習慣にすることができれば、仕事へのモチベーションにもつながってきます。
生活リズムを整える
生活リズムを整えるためには「就寝時間より、起床時間を合わせる」ことが大切です。
休日はつい寝だめをしてしまいがちですが、朝起きる時間が遅くなることで、寝る時間も遅くなる。どの結果休み明けの朝に影響を与えてしまいます。
日光を浴びる
人は日光を浴びないといけないと聞いたこともある人はいるのではないでしょうか。
人は寝ている間メロトニンというホルモンが分泌されています。朝、目を覚ますためにはこのメロトニンを抑える必要があります。それを抑えるために必要なのが太陽の光なのです。朝目を覚ました時に日光を浴びることで、体内時計をリセットすることができます。
起床時にはカーテンを開け、太陽の光をしっかりと浴びてみましょう。
朝食を食べる
頭を働かせるためには朝食をとることが大切です。朝食を食べることで体温を上げることができ、集中力を上げることや、疲れにくい身体を作ってくれます。
朝食を食べる習慣があまりない方は、おにぎり一つからでもいいのではじめてみましょう。
起床時には常温の水を飲む
起床時に水を飲むことは交感神経を活発にする効果があります。交感神経が働くことによって臓器目覚めさせることができ、空腹感を出しやすくなります。その結果、朝食を食べる習慣にもつながっていきます。
「仕事に行きたくない」ときは自分の気持ちに正直になる
「仕事に行きたくない」と思う気持ちは誰にでもあるものです。
会社に行きたくないと感じたときは、今の置かれている状況や環境をまず把握することが大切です。
「休みをもらう」など仕事との距離を取ることや「多少の失敗は仕方がない」「今の仕事は誰かのためになっている」など気持ちの切り替えることも大切な対処法です。
自分の今の状況や気持ちを理解することができれば、負のループからも抜け出す糸口が見つかるかもしれません。